事業内容

BUSINESS

ビジネスモデル

遺伝子治療によるがんの免疫療法「次世代がん治療薬」の創製

当社は、岡山大学で発見されたがん治療遺伝子REIC(レイク)を用いた、遺伝子治療による「次世代がん治療薬」の創製事業に取り組んでおります。

REIC遺伝子は、正常細胞では活発に働いていますが、細胞ががん化すると働かなくなるという特徴を持っており、そのREIC遺伝子をがん細胞に強制的に導入することにより、がん細胞だけが死んでいく(アポトーシス)とともに、がんを攻撃するがん免疫が活性化することがわかっています。

REIC製剤の作用メカニズム

当社は、REIC遺伝子を、かぜの原因となるウイルスであるアデノウイルスに載せて、がん細胞に運ぶ薬剤「Ad-REIC製剤」を、臨床試験により、これまで80名以上のがん患者様への投与を行いましたが、副作用はアデノウイルスを原因とする一時的な発熱等のかぜの症状のみであり、一方でがんに対する高い有効性が確認されつつあります。

がん細胞、動物などを用いた研究室における試験により、REIC遺伝子を用いた薬は、ほとんどの種類の固形がんに有効であると考えられており、当社は、副作用の少なく安全性の高いがんの治療薬を待っておられるがん患者の皆様に、一日でも早くAd-REIC製剤をお届けできるよう、臨床試験を着実に進めるとともに、臨床試験の対象となるがん種の拡大に取り組んで参ります。

REIC製剤の作用メカニズム

新規シーズへの展開

現在、製薬企業の開発品目の起源は、その4分の1が創薬バイオベンチャー企業に由来していると言われておりますが、創薬シーズが実用化に至るまでには、膨大な資金と専門的なノウハウが必要になります。

当社は、岡山大学で発見されたREIC遺伝子をがんの治療薬として実用化すべく、これまで製剤の開発、前臨床試験の実施、知的財産の獲得、臨床試験実施のための当局への申請、臨床試験の実施など、創薬まで必要となる一連業務に携わってきました。

その過程で、当社は専門的なノウハウを蓄積するとともに、各方面とのネットワークを構築して参りました。今後、当社はこれらの強みを最大限活用し、新たな創薬シーズを最短の期間で実用化にこぎつけ、製薬業界における「橋渡し」役として、人々の健康で幸せな暮らしと医療の発展に貢献することを目指していきます。

新規シーズへの展開